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食物繊維とおならの関係とは?おならが止まらない・臭いの原因と対策は?

食物繊維とおならの関係とは?おならが止まらない・臭いの原因と対策は?

おならがよく出る、止まらない、臭いがきつい……。おならに悩む人は「食物繊維」に注目です。腸内環境を整えてくれ、お腹にうれしい食物繊維とおならについて説明します。

食物繊維とおならの関係とは?おならが止まらない・臭いの原因と対策は?
  1. 食物繊維のはたらきとは
  2. 食物繊維の種類
  3. 食物繊維でできるおなら対策
    • おならの量が気になるなら、食物繊維の量を減らしてみる
    • おならの原因は食物繊維以外にも

食物繊維のはたらきとは?

食物繊維は植物性の食品に含まれる成分で、すぐれた整腸効果で知られています。便秘などおなかの調子に悩みを抱えている方は積極的にとりたい成分です。また、食物繊維が豊富な食べものには噛み応えのあるものが多く、よく噛んで食べることで少量でも満足できるようになります。食物繊維の一種には糖の吸収を穏やかにしたり、コレステロールの吸収を妨げるはたらきもあり、生活習慣病の予防にも効果が期待できます。そのすぐれた作用から、食物繊維は「第6の栄養素」とも言われています。

食物繊維の種類

食物繊維には大きく分けて2つの種類があります。水に溶けやすい「水溶性食物繊維」と水に溶けにくい「不溶性食物繊維」です。2種類共に腸内環境を整える効果が期待できます。これは、水溶性食物繊維が腸内環境を整えるのに不可欠な善玉菌のエサとなり、善玉菌を育てる効果があるから。また、不溶性食物繊維は便の体積を大きくすることで腸を刺激し、便を排出しやすくします。不溶性食物繊維を豊富に含む食材は、そばやライ麦などの穀類・切り干し大根などの野菜類・きのこ・海藻など。水溶性食物繊維を多く含む食材は、トマトやごぼうなどの野菜類・小麦や押し麦などの穀類・いも類・豆類・果物などです。なお、一つの食品の中に水溶性食物繊維と不溶性食物繊維の両方が含まれることがほとんどです。

食物繊維でできるおなら対策

食物繊維をより多くとることで腸内環境を良い状態に保てば、便秘や軟便などお腹のトラブルの解消が期待できます。気になるおならの原因が便秘や軟便の場合、食物繊維を意識的にとって腸内環境が改善されると、結果としておならの回数や臭いの軽減が期待できます。しかし、もともと便秘がひどい方は、便を大きくする不溶性食物繊維をとりすぎてしまうと便秘が悪化してしまう場合もあるので注意が必要です。

おならの量が気になるなら、食物繊維の量を減らしてみる

いつでも、食物繊維をとったとき、体内で分解する過程でガスが発生します。食物繊維をたくさんとるとおならが多くなると言えます。おならが多くて気になっている方は、食物繊維をとりすぎていないか自分の食生活を振り返ってみるのも良いかもしれません。

また、食物繊維の摂取量が急激に増加するとおならが増えるケースも。食物繊維が豊富な食材を食べる量を徐々に増やしていくことが解決につながることもあります。

おならの原因は食物繊維以外にも

おならが多い原因が食物繊維の場合もありますが、それ以外の原因も考えられます。たとえば、食物繊維を多く含む食べもの以外の食べもの(乳製品など)が原因でおならが増えこともあります。特定の食べものをとりすぎず、バランスよい食事を心がけると良いでしょう。おならの臭いが気になるなら、お肉や卵など動物性たんぱく質の量を減らしてみることも有効です。これは、動物性たんぱく質が多い食事は腸内の悪玉菌を増やしてしまうからです。また、たまねぎやニンニクなど臭いが強い食品を控えることで改善されることもあります。気になるおならの原因が病気の場合もあります。おならの症状のほかに下腹部痛や胸痛がある場合や、お腹の張りか続く場合は、なにか病気が隠れていることがあります。医療機関を受診しましょう。

監修者尾上 雅子(管理栄養士)

    大学卒業後、食品メーカーにて、品質管理・商品企画・広報などの業務に携わる。現在は、企業やクリニックにてビジネスパーソンの健康サポートを行うとともに、商品・サービスの監修、コラム執筆など、食と健康の分野で活動中。

    ライターシマサキアヤ

      PR会社、小売業のマーケティング担当を経て、出産後ライターとして活動中。3歳の娘を育てています。

      参考リンク
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      食物繊維のダイエット中の効果とは? 食物繊維の効果・働きとは?効率的に摂取する方法をご紹介