食物繊維をお菓子(おやつ)でとりたい!おすすめは?
食物繊維をお菓子(おやつ)でとりたい!おすすめは?
- そもそも食物繊維をとったほうが良い理由
- 水溶性食物繊維とは
- 不溶性食物繊維とは
- お菓子(おやつ)におすすめ。食物繊維が豊富な食材ベスト5
- 水溶性食物繊維がとれるおやつ
- 不溶性食物繊維がとれるおやつ
- 食物繊維をとるのにおすすめお菓子(おやつ)
- 食物繊維豊富なお菓子を手作りで!
そもそも食物繊維をとったほうが良い理由
「食物繊維」とは、食べ物のなかに含まれていて、人の消化酵素では消化できない物質のこと。私たち人間の生命活動を維持するために必要な5大栄養素、炭水化物・タンパク質・脂質・ビタミン・無機質に次ぐ「第6の栄養素」と呼ばれるほど、体のなかで有用な働きをすることで知られています。整腸作用のほかにも、肥満や脂質異常症(高脂血症)・糖尿病・高血圧など生活習慣病の予防・改善などさまざまな効果が期待できることで注目されている、私たちの健康に欠かせないとても大切な栄養素です。
そんな食物繊維ですが、現代の日本人の多くは不足していると言われています。しかし、サプリメントなどに頼って過剰に摂取すると、ミネラルの吸収を妨げてしまうこともあるため、毎日の食生活のなかで意識してとることが大切です。
水溶性食物繊維とは
食物繊維を含む食材は「水溶性」と「不溶性」との両方をあわせ持っています。食物繊維のなかでも水に溶ける「水溶性食物繊維」は、糖質の吸収を遅らせて急激な血糖値の上昇を抑えてくれる作用があると言われています。
水溶性食物繊維はこんにゃく粉、キノコ(乾)、らっきょう、ドライトマトなどに豊富に含まれています。水溶性食物繊維には糖質の吸収を緩やかにする作用があるため、「おやつが食べたいけれど血糖値が気になる!」という時には、水溶性食物繊維の豊富なこんにゃく粉を使ったゼリーなどを選ぶとよいでしょう。
不溶性食物繊維とは
食物繊維のなかでも水に溶けない「不溶性食物繊維」は、水分を吸収して膨らみ便のかさを増してくれる作用があります。
不溶性食物繊維はライ麦やそばなどの穀類・切り干し大根やとうもろこしなどの野菜・きのこ類・豆類・海藻類などに豊富に含まれています。便通を促し、腸内環境を整える効果が期待できるので、便秘が気になるという方は、大豆などを使ったおやつを取り入れるのもおすすめです。ただし便秘が重症の方は、不溶性食物繊維をとりすぎると逆効果になることもあるので注意が必要です。
お菓子(おやつ)におすすめ。食物繊維が豊富な食材ベスト5
水溶性食物繊維がとれるおやつ
水溶性食物繊維がたっぷり含まれる食材のなかでも、これらのものはおやつとして手軽にとれるのでおすすめです。
1.こんにゃく(乾)
2.小豆(乾)
3.大豆(きな粉)
4.あんず(乾)
5.プルーン(乾)
不溶性食物繊維がとれるおやつ
不溶性食物繊維がたっぷり含まれる食材のなかでも、これらのものはおやつとして手軽にとれるのでおすすめです。
1.大豆(おから・乾)
2.チアシード(乾)
3.ココア
4.きな粉(粉)
5.ブルーベリー(乾)
食物繊維をとるのにおすすめお菓子(おやつ)
一般的に1日200kcal程度が適量だと言われているおやつ。食物繊維を普段のおやつから手軽にとれたら嬉しいですよね。
果物をおやつとして取り入れれば、食材そのままで食べられるので手軽に食物繊維がとれます。干し柿やプルーンなどのドライフルーツ、キウイ、りんご(皮つき)などには特に多くの食物繊維が含まれています。りんごは、皮も一緒に食べるほうが食物繊維をより多くとることができます。市販のお菓子では、きんつばやあんパン、甘納豆、ようかんといった小豆が使われている和菓子には食物繊維が豊富。意外なところではアーモンドチョコレートにも食物繊維が多く含まれています。こういったお菓子ならコンビニエンスストアなどでも手軽に手に入り、普段のおやつとしても非常に取り入れやすいですね。
食物繊維豊富なお菓子を手作りで!
市販品もいいけれど、家族の健康を考えておやつを手作りしたいという方も多いはず。そんな方には、食物繊維たっぷりの食材を使って作るおやつがおすすめです。
簡単にできるものであれば、粉寒天とフルーツジュースを使って作るゼリーなどがあります。牛乳を使ったミルク寒天ならカルシウムも摂れて一石二鳥。溶かして固めるだけと手順も簡単です。
また、さつまいもで作るスイーツも自然の甘みがありおすすめです。スイートポテトはもちろん、チップスにすればおつまみ感覚で大人も楽しめます。ほかには、おからとバナナのパウンドケーキなどもおもてなしのおやつとしても十分おいしくいただけます。
手作りは手間がかかって苦手という方は、牛乳にきな粉を加えるだけでも気軽に食物繊維をとることができます。
大学卒業後、食品メーカーにて、品質管理・商品企画・広報などの業務に携わる。現在は、企業やクリニックにてビジネスパーソンの健康サポートを行うとともに、商品・サービスの監修、コラム執筆など、食と健康の分野で活動中。
3歳・1歳の2人の男の子を育てる在宅ライター。食・インテリア・子育て系のコラムをはじめ執筆ジャンルは多岐にわたる。得意分野は新しい商品やサービスの紹介記事。