食物繊維をとるならわかめがいい?水溶性食物繊維の効果とは
食物繊維をとるならわかめがいい?水溶性食物繊維の効果とは
- わかめに含まれる食物繊維の量
- わかめなどの海藻に含まれる水溶性食物繊維
- 水溶性食物繊維の効果
- 乾燥わかめ・カットわかめにも食物繊維が。手軽においしくとろう
- わかめがとれるおすすめレシピ
わかめに含まれる食物繊維の量
和え物に酢の物、付け合あわせやおみそ汁など、日本人に身近な食材であるわかめ。つるっとした食感とさっぱりとした味わいは食欲がないときでも食べられて、いろいろな料理に活躍します。
そんなわかめには、実は食物繊維が多く含まれることをご存知でしたか?生のわかめで、100gあたり3.6gの食物繊維が含まれているんです。食物繊維は私たちの体にたくさんの良い効果を提供してくれるので、手軽においしく食べられるわかめでとらない手はありません。
わかめなどの海藻に含まれる水溶性食物繊維
では、わかめに含まれている食物繊維は私たちの体のなかでどのような働きをしてくれるのでしょうか?そもそも食物繊維には、水に溶ける性質を持つ「水溶性食物繊維」と水に溶けない性質を持つ「不溶性食物繊維」の2種類があります。わかめなどの海藻類には、水溶性食物繊維が含まれています。水溶性食物繊維は海藻類のほかにも、こんにゃく(粉)・しろきくらげ(乾)・らっきょうなどの食材に多く含まれています。
水溶性食物繊維の効果
水溶性食物繊維と不溶性食物繊維は、どちらも人の消化酵素では消化できない成分であるという点は同じですが、体のなかではそれぞれ違う働きをすることが分かっています。とくにわかめなどに含まれる水溶性食物繊維は、水に溶けて体内でゲル状になるのが大きな特徴。小腸で栄養素が吸収される速度を遅らせることで急激な血糖値の上昇を抑える作用や、コレステロールの吸収を抑えるなどの作用、また大腸内の善玉菌のエサにもなるため、腸内環境を整えてくれるとも言われています。わかめなどに含まれる水溶性食物繊維は、整腸作用も期待できるのです。
乾燥わかめ・カットわかめにも食物繊維が。手軽においしくとろう
普段の料理にわかめを使うとき、手軽に取り扱える乾燥わかめやカットわかめを活用しているという方も多いのではないでしょうか。
実は、生わかめよりも栄養分が多いと言われている乾燥わかめ。乾燥わかめ(素干し、水戻し)の食物繊維含有量は100gあたり5.8gと、生のわかめ(100gあたりの食物繊維含有量3.6g)より食物繊維が多く含まれているんです。スーパーなどで手軽に手に入り保存も効くので、ぜひ積極的に献立に活用したい食品です。
わかめがとれるおすすめレシピ
食物繊維が豊富で体にも良いわかめ。ここからはわかめを手軽にとれるレシピをいくつかご紹介しましょう。
・わかめとタケノコのスープ
ダイエット中の方にもおすすめの低カロリースープ。ショウガで体が温まりわかめの食物繊維もとれる一品です。
作り方
タケノコの水煮を薄切りにしてさっと茹でます。ショウガは千切りにする。鍋に水と中華スープの素を入れて沸かし、お酒、塩こしょうで味を整えます。タケノコの水煮と水で戻しておいた乾燥わかめを入れて沸かし、最後にショウガを散らせば出来上がりです。
参照:ナスラックキッチン「わかめとタケノコのスープ」
https://www.nasluck-kitchen.jp/recipe/?menu_id=000549
・わかめとカリカリ油揚げのサラダ
わかめをたくさんいただける、ドレッシング不要のお手軽サラダ。油揚げのカリカリとした食感が楽しめ、ボリュームもあります。
作り方
油揚げ(油抜きはしなくてOK!)を魚焼きグリルで両面カリカリに焼きます。焼けたら粗みじんに切ってオイスターソース、米酢、みりんと一緒にあわせておきます。水で戻しておいたわかめとレタスを食べやすい大きさに切り、器に盛りつけます。油揚げをのせ、くこの実を散らせば出来上がりです。
参照:ナスラックキッチン「わかめとカリカリ油揚げのサラダ」
https://www.nasluck-kitchen.jp/recipe/?menu_id=002511
・わかめじゃこごはん
残ったごはんで簡単に作れて、食物繊維のほかにカルシウムなどの栄養素もとれるまぜごはん。主食であるごはんで手軽にわかめの食物繊維をとれる、お子さまでも食べやすい一品です。
作り方
乾燥わかめは水に漬けて戻し、食べやすい大きさに切っておきます。温かいご飯をボウルに入れ、わかめ、ちりめんじゃこ、炒りごま、ごま油を加えて混ぜあわせたら、ラップをして5分程度蒸らします。塩(適量)で味を整え茶碗に盛ったら完成です。
参照:ナスラックキッチン「わかめじゃこごはん」
https://www.nasluck-kitchen.jp/recipe/?menu_id=002689
乾燥わかめなども上手に使って、わかめの食物繊維をとれるお手軽レシピをぜひ試してみてください。
大学卒業後、食品メーカーにて、品質管理・商品企画・広報などの業務に携わる。現在は、企業やクリニックにてビジネスパーソンの健康サポートを行うとともに、商品・サービスの監修、コラム執筆など、食と健康の分野で活動中。
3歳・1歳の2人の男の子を育てる在宅ライター。食・インテリア・子育て系のコラムをはじめ執筆ジャンルは多岐にわたる。得意分野は新しい商品やサービスの紹介記事。