腸の奥まで届く発酵性食物繊維 “レジスタントスターチ” で、よりよい腸内環境へ

目次

ポイント

  • 新たに食物繊維の分類に加わった発酵性食物繊維「レジスタントスターチ」が注目されている
  • 大腸全体の環境改善には、従来の食物繊維に加え、大腸の奥まで届く「レジスタントスターチ」も腸活に活用を
  • 従来の食物繊維もレジスタントスターチも併せ持つ、近年、注目されている素材は、「黄えんどう豆」

食物繊維のはたらき

食物繊維には、便通を整え便秘を防ぎ、整腸作用があり、生活習慣病の予防・改善の効果が期待できます。 腸内で余分な糖や脂質、有害物質を排せつさせる「水溶性食物繊維」と便のカサを増し、腸のぜん動運動を促す働きがある「不溶性食物繊維」があり、どちらもカラダにとって大切な働きをしています※1

レジスタントスターチとは

その食物繊維の分類に加えられ、新たに注目されている成分に発酵性食物繊維※2・※3である“レジスタントスターチ”(難消化性でんぷん)があるのをご存じでしょうか?

“レジスタントスターチ”の特徴

小腸で分解されずに大腸に届いたのち※4、大腸の手前の方に存在する菌のえさとはならずに、大腸の奥の方に存在するビフィズス菌などのえさになることによって、腸内環境を改善するのに重要な役割を果たすことです。

大腸全体の環境改善に取り組むには、この特徴を活かし、従来の食物繊維に加えて、“レジスタントスターチ”も一緒に腸活に取り入れることをおすすめします。

新たな腸活に「黄えんどう豆」を

従来の食物繊維とレジスタントスターチの両方を持ち合わせ、近年注目されている素材に「黄えんどう豆」があります。新たな腸活の1つの選択肢になる素材と考えます。

監修 : 青江 誠一郎

大妻女子大学家政学部食物学科教授/一般社団法人日本食物繊維学会理事長

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