外資系航空会社のCAとして勤務したのち、建築設計事務所の秘書を経て、現在はフリーランスのライターとして活躍する有田千幸さん。プライベートでは一児の母。食欲旺盛な2歳の娘を育てるなか、「まっさらできれいな子どもの体がいかに食べるもので左右されるか」を痛感し、それなら体に良いものを食べさせたい!またコロナのこともあり、自分の体、家族の体は私が守っていかなければいけないという想いから、漢方薬膳の世界にハマっていったといいます。中医薬膳師の資格を取り、現在は週一のペースで「台湾朝ごはん屋さん」をオープン。季節に応じて心身に合った薬膳ベースの台湾家庭料理をふるまっています。
そんな有田さんのご自宅にお邪魔すると、部屋に入った途端に目に飛び込んできたのはキッチンとひと続きになった大きなダイニングテーブル。友人家族が集まって食事することが多いため、作る人も食べる人もくつろげるようにと、建築家である夫の小野寺匠吾さんが設計した空間でした。
薬膳を身近に取り入れた暮らし
キッチン奥の棚には匠吾さんが“ラボ”と呼ぶ、有田さんの試行錯誤した薬膳アイテムが陳列。陳皮と呼ばれる蜜柑の皮やスライスされた生姜がザルの上で乾燥させられています。他にも、健康に役立つ食材を用いて薬膳酒を漬けたり、中医薬膳に関する書籍が並んでいたり、実験に余念のない様子が伝わってきます。
「薬膳を勉強していると、日々の料理ひとつと取ってみても“こういうふうに体調が悪いから、今日はこの食材を使おう”という視点に変わってくるんです。季節によって体調が変化するのは当たり前のこと。例えば、乾燥の季節に入れば喉はイガイガしがちだし、それなら薬で治すのも手段ですが、出来る限り日々の食事で治していけたら、と。西洋医学では痛みを薬の力で抑えますが、東洋医学では体質の根本を治していくので、子どもの体にも負担が少ないと思うので」という有田さん。それは料理好きな匠吾さんも同意見。子育てというフィルターを通して、つくづく健康を支える食が大切かを実感していると話します。
子どもも食べやすい
マメロニが大活躍!
そんな有田さんが、“大人も子どももおいしく食べられる”と日々の食卓に活用するのがZENBの「マメロニ」。黄えんどう豆100%のショートパスタです。サッと茹でたマメロニに、米粉を使ったグルテンフリーなホワイトソースとZENBの「ミニトマトの濃厚ソース」をかけてオーブンで焼いたグラタンは、娘も大好物のレシピに。
「子どもの小さな口でも食べやすいサイズ感なので、安心してお皿に出しています。また、通常のマカロ二と比べて食物繊維がとれて、気になる糖質は30%オフだし、栄養面から見てもバッチリ。体に良いヘルシーなものをおいしく食べたい、というのがモットーなので、こういう商品はうれしいです」と、有田さん。
晩酌タイムを豊かに導く
ワインのおとも
また、夕食後の晩酌タイムにはZENBの「ベジバイツ」が活躍するそう。仕事や家事がひと段落した夜、2人の楽しみはもっぱら近所の行きつけのワイン専門店で購入したワイン。そこに添えるおつまみは、ワインの味を邪魔しないヘルシーなものを選んでいます。「野菜の素材の旨味が凝縮したベジバイツは、ワインにとても合いますね。ほんのり甘さが広がるビーツやパンプキンが気に入っています」と、匠吾さんも満足そう。白砂糖を使わず、まるごと野菜に果汁の甘さが加わったベジバイツは、夜遅くの晩酌に選んでも罪悪感がないそう。「ワイン以外の薬膳酒にも相性が良いんです」と、有田さん。
健康な心のベースは、
笑顔になる食事
今や、食と健康は切っても切り離せない時代。自分の体と心を支えるのは、日々の食卓からと有田さんは話します。心を健やかにするのも、気持ちを落としてしまうのも、実は身近な食がどれほど影響しているか。だからこそ、体に良いものをいかにおいしく、笑顔でいただくかが大切。「素材の皮や種を使うのが薬膳の世界。素材を丸ごと使うZENBと通じるものがあると感じました。これからますます健康な体が資本になる時代。大人も子どもも健やかな暮らしを送りたい。そのためには、食の世界をもっと研究していきたい」と話す有田さんです。
有田さんの長く使っている愛用品
秋田杉の曲げわっぱ
昔から民芸品が好きな有田さん。食器棚を拝見するとさまざまな地域の陶器が並びます。そのなかで目を惹いたのが、味のある曲げわっぱの弁当箱。こちらは自粛期間中、旦那さんと娘さんの昼ご飯をつくる際、少しでも食べる時間が楽しくなるようにおかずをこのなかに詰めていたそう。「食材の色が映える薄い色味の曲げわっぱが欲しくて、いろいろと探していたなかで出合ったのがこの秋田杉の曲げわっぱでした。美しい木目で気に入っています」。ちょっとした食事の時間も楽しくなる工夫を心がける有田さんでした。
RECIPE
マメロニグラタン
米粉を使ったグルテンフリーなホワイトソースとミニトマトの甘味がギュッと詰まったソースでボリューム満点のマメロニグラタンです。寒い日にアツアツのグラタンで暖まってください。チーズをたっぷりかけるとより美味しいです。バターをオリーブオイルに、チーズをパン粉に、牛乳を豆乳に代用も可能です。
PROFILE
有田千幸さん
編集ライターとして美容やライフスタイルの記事を執筆する傍ら、水曜朝に「台湾朝ごはん屋さん」をオープン。中医薬膳師・家庭薬膳アドバイザーとして、心身ともに元気になるごはんを提案する。