家庭で実践できる薬膳料理で、健やかな心と体をつくりたい
2022/04/27
家庭で実践できる薬膳料理で、健やかな心と体をつくりたい

5年前、海と山に囲まれる葉山に越したのを機に、漢方や食物がもつ薬理作用を組み合わせた食事である薬膳について学び始めた藤井愛さん。その後「中医薬膳営養師」の資格を取得し、現在は季節や体調に合わせたさまざまな薬膳講座を開いています。藤井さんが主にサポートするのは、女性の心と体。加齢とともに移ろいやすくなる女性の心身を労り、体質や生活習慣を見ながら原因のわからないマイナートラブルを改善していきます。「薬膳や漢方と言うと難しいイメージが先行しますが、私が提案するのは家庭の食卓で実践しやすいものばかり。季節に合わせて食材を提案して、その人の体質や体調に合わせて調理方法をアドバイスします。例えば、いつも作っているスープに白木耳を加えたり、クコの実をトッピングしたり。私が取り入れているのは、そんな身近な食材でできるお手軽な薬膳なので、気負わずに実践できると思います」


藤井愛_ZENBJOUNAL


野菜づくりを通して、食のありがたみを実感

葉山の暮らしで藤井さんの大切なルーティンになっているのが、友人3人と一緒に借りた畑での野菜づくりです。とはいえ、メンバー全員がほぼ初心者でした。まず、荒れた土地の雑草を抜くことからスタートし、真夏に汗だくになりながら土地を耕していきました。 「みんな身体中をアリに噛まれて、痛い痛いって言いながら雑草を抜いたんですよ(笑)。炎天下の中、長袖長ズボンで体をカバーしながら、顔を真っ赤にしてフーフー言って作業していました」。 また、良い野菜を作るには豊かな土壌からだと思い、酵素シロップの残りカスを入れてみたり、貝殻の粉を撒いたり、試行錯誤を繰り返したと言います。化学肥料は使いたくなかったため、網を張って害虫と格闘する日々。そうして、苦戦しながらも野菜が収穫できると、喜びもひとしお。一つの野菜をつくることの困難さから、食のありがたみを実感しました。しかも、収穫したどの野菜も味が濃厚でおいしかったそう。クレソンやパクチーなどの香味野菜は、その場で摘んでパクパク食べてしまうほどでした。


藤井愛_ZENB JOUNAL



畑で丹精込めて育てた有機野菜は、藤井家の日々の食卓を彩ってくれます。「食材を無駄にしないように心がけるようになり、皮や葉などの使える部分も破棄せず使うようになりました。そういった気持ちが生まれたのも、畑のおかげ。だから、植物の皮や種など、素材を可能な限りまるごと使って商品づくりをしているZENBの姿勢にもとても共感して。こういった環境にやさしい、なおかつ健康にも良い商品がこれからどんどん出来ると良いな、と思いました」

藤井愛_ZENB JOUNAL

藤井愛_ZENB JOUNAL

アレンジしやすいヌードル・マメロニは食卓で大活躍

ZENBヌードルはさまざまな味付けが叶うので、重宝している商品のひとつ。グルテンフリーの麺は今まで色々なメーカーのものを試してきましたが、味が独特だったり、食感がよくなかったり、ピンと来るものがなかったんです。でも、これは本当に美味しくて。和風、洋風、中華風など、幅広い使い方ができるし、茹で汁も旨味がたっぷりなのでスープにアレンジできる。料理の幅が広がったように思います。」と話す藤井さん。食物繊維も植物性たんぱく質も豊富な黄えんどう豆だけでできており、しかも糖質はパスタやごはんと比べて30%オフでヘルシーなところも気に入っています。

また藤井さんには中学生と高校生の娘がいます。毎日お弁当が必要なので、朝起きると朝食の他にお弁当を用意するのは藤井さんの日課。「思春期の食事は、一番大切だと思います。手の込んだ料理は朝からつくれませんが、食べるならやっぱり体に良いものを食べて欲しい。そんなときに、ZENBのマメロニはさっと調理できて、どんな味付けにも馴染みやすいので、お弁当の具材として重宝しています。普段の卵焼きに入れるだけでもボリュームが出るので、食べ盛りの子どもたちにピッタリです。」

藤井愛_ZENB JOUNAL

藤井愛_ZENB JOUNAL

藤井愛_ZENB JOUANAL

藤井愛_ZENB JUONAL

使い方いろいろ。ZENBはお茶菓子にも最適。

そんな多忙な藤井さんが一息つけるのは、忙しい合間をぬって丁寧に淹れる中国茶の時間。近所に住むお茶の先生のもとで作法や淹れ方を習い、藤井さんの薬膳講座に来た生徒さんや親しい友人たちに振る舞うそう。 「中国茶って茶器がとても小さくて、おままごとみたいにかわいい世界なんです。好みの器を揃えて、ゆっくりとお茶を淹れる時間は、まるでメディテーションのような感覚。心が静まり、とても落ち着きます。仕事や子育てで忙しい時間が続いても、こうしてお茶の時間が取れるだけで、気持ちをリセット出来ますね。あと、ZENBの野菜スティックはお茶菓子にぴったり。素材の風味が楽しめて、濃厚なのにやさしい野菜と果汁の甘さが、繊細な中国茶の良さも消しません。

不得意をポジティブに変換していきたい

「私は、決して手際が良い方ではないので。料理を含め、家事や仕事の段取りが、あまり得意ではないんです。だから、薬膳の理論を学んだところが大きいですね。食材が持つ効果効能を知っていれば、料理が得意でなくても“今こういう状況だから、これを食べよう”って、別の思考でその日の料理も判断できます。とはいえ、日々の食事に時間のかかる料理は難しいので、簡単に仕上がるスープを常にストックしておいて、必要な食材を入れるだけ。そんなシンプルなものが大半なんですけど、日常生活の薬膳料理はそれで良いと思っています。手の込んだ料理は、多忙な主婦にはハードルが高いし。やっぱり、主婦の知恵とやりくりは家事に必要ですからね。ただ、不得意なことをネガティブに捉えず、ポジティブに変換できるように、それだけは日々心がけています」。 自分が苦手なことも“それなら何ができるか?”と方向転換するのは、きっと日々の暮らしに幸運を呼ぶ藤井さんならではの引き寄せ方法ではないでしょうか。

藤井愛_ZENB JOUANL

藤井愛_ZENB JOUNAL


藤井愛_ZENB JOUNAL

藤井さんの長く使っている愛用品

薬膳専用ポッドBUYDEEM

薬膳の本場、中国で誕生した薬膳専用のポッド「BUYDEEM(バイディーム)」。「漢方の有効成分を引き出すには、弱火でゆっくり煮出すことが必要なんですが、これは沸騰から煮出しまで自動で火加減を調整してくれるんです。だから、難しい火加減は必要なくて。食材をカットして入れるだけで、上手に煮出してくれるから、薬膳ドリンクづくりに重宝しています。よくつくるのは、大棗(なつめ)と生姜、黒糖を使った、ホットドリンク。手間も時間もかけずに作ることのできるこのドリンクは体を温めてくれるので、魔法瓶に入れて持ち歩き、外出先でも飲んでいます。体が温まり、大棗(なつめ)のほんのりとした甘さに忙しい日々で固まった体も心もほぐれます。

RECIPE

黒ごまとクコの実の薬膳担々麺

黒ごまとクコの実の薬膳担々麺

薬膳の考えを取り入れつつもご家庭で簡単に作りやすい材料でのレシピです。ゴマと相性のいい、しらすや三つ葉の風味も楽しめます。ZENBヌードルの茹で汁のとろみのおかげで麺にスープが絡みやすく、黒ごまで見た目も鮮やかな一品です

調理時間 調理時間 10
カロリー
548kcal
食物繊維
16.5g
たんぱく質
31.4g
糖質
48.0g

PROFILE

藤井愛さん

藤井愛さん

中医薬膳営養師。出産後に体の不調を感じたことから、薬膳の世界に惹かれる。5年前、葉山に越したのを機に「鎌倉薬膳アカデミー®︎」で薬膳を勉強。中医薬膳営養師を取得する。現在は、企業でのセミナーや薬膳ワークショップなど、薬膳をベースにした季節の養生法をさまざまなスタイルで教える。変化しやすい女性の心とカラダを生活の身近なところからサポート。